全ては彼の手のひらの上だった 『リライブ』【小説おすすめ】
未来へ跳んだ夏、過去を変えた秋、時に挑んだ冬。
すべては君の、完璧な春のために。
2013年春、転生し続ける女、国枝小霧(くにえださぎり)の結婚式に届いた一通の祝辞が、物語の真実を語り出す。
未来から来た少年・保彦を救うため、 中学二年の美雪が時を超えた1992年夏『リライト』。
予知能力を持つ千秋霞が、息子が死ぬ未来を変えた1992年秋『リビジョン』。
タイムパトロールの少女・ホタルが、ある書籍を持った少年と邂逅した1997年冬『リアクト』。
すべての出来事は、この完璧な春のために……四季を巡る物語、完結篇。
リライブのここが面白い
国枝小霧という少女
なぜ……
どうして……
なぜ、私は「小霧」という名前から逃れられないのだ!
1992年夏、国枝小霧は誕生した。
国枝小霧は1000年以上前から「小霧」だった。
何度死んでも、気がつくと「小霧」として生まれてくる。
いったい彼女は何者なのか?
なんの因果で転生し続ける運命になってしまったのか。
分かっている事実は一つだけ。この少女の兄の名は「保彦」
全ては計算通りだった
シリーズ第1作「リライト」において未来からやって来た「保彦」、第2作「リビジョン」では過去を改変した事による問題が起き、第3作「リアクト」では「リライト」そのものをひっくり返された。
そこで物語は終わったはずだった。
しかし、全ては「保彦」の手のひらの上だったのだ。
彼は何の目的で、こんな事を始めたのか。
その謎が「リライブ」によって語られる。
繰り返される「リライト」
2006年、岡部中学校に転校生がやって来た。
名を「園田保彦」。
そう、彼はまたタイムリープしてやって来たのだ。
何の為にやって来たのか。 目的は何なのか。
2013年現在、彼は語った。
「私はもう一度リライトを起こしたのです」