新規事業の成功率の上げ方『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』【経済本おすすめ】
2015年10月には過去最高の月間175万人を集客し、USJの3倍の商圏人口に陣取る東京ディズニーランドをも超えて、単月ではあるが、ついに集客数日本一のテーマパークになった。
USJはなぜ復活し、大成功をおさめることができたのか?
なぜ次から次へと新しいアイデアが出てきて、なぜやることなすこと上手くいくようになったのか?
その秘密は、たった1つのことに集約される。
USJは、「マーケティング」を重視する企業になって、劇的に変わったのだ。
「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」のここが面白い
USJの新規事業成功率は97%
かつては新規事業の成功率は30%程度だったが、現在はなんと97%にもなっている。
USJはマーケティングを重視する企業になって、劇的に変わった。
実際にUSJの改革を行った著者、森岡毅氏によって語られる。
多くの日本企業は「技術志向に陥っている」
多くの日本企業が陥っている「技術志向」とはなにか?
それは、簡単に言うと「液晶パネルを発明したからテレビを作ろう」といった発想。
その自分たちの技術をもとにした開発では、消費者のニーズからずれていく。
スティーブジョブスは、タッチパネルを発明したからiPhoneを作ったのではなく、「テキサスのおばさんでも使える機械を作る」ために、タッチパネルを採用したのである。
その結果、技術志向で作られていた日本の携帯電話は追いやられ、消費者目線で開発を行ったアップルは巨大な市場を手にしたのである。