超情報化社会の問題点 『know』【小説おすすめ】
超情報化対策として、人造の脳葉〈電子葉〉の移植が義務化された2081年の日本・京都。
情報庁で働く官僚の御野・連レルは、情報素子のコードのなかに恩師であり現在は行方不明の研究者、道終・常イチが残した暗号を発見する。
その“啓示"に誘われた先で待っていたのは、ひとりの少女だった。
道終の真意もわからぬまま、御野は「すべてを知る」ため彼女と行動をともにする。
それは、世界が変わる4日間の始まりだった。
続きを読む地域活性化の成功例 『そうだ、星を売ろう』【経済本おすすめ】
温泉旅館で働く新人・諸星明は、衰退する温泉郷の立て直しに挑戦する。
しかし周囲は無関心。
過去の成功体験が忘れられない反対派もいる逆風のなか、諸星と数人の仲間で始めた「ディズニーを超える」という挑戦は、「売れない時代」の新しいビジネスモデルを創りあげていく。
ヒトなし、カネなし、モノなしの限られた状況の中、諸星は新規事業を成功できるのか?
長野県・阿智村で実際に起きた実話に基づくビジネス物語。
ジョン・P・コッターの「企業変革の8ステップ」を中心に、ダニエル・ピンク『モチベーション3.0』、ジェイ・B・バーニーの『企業戦略論』、『ゼロ・トゥ・ワン』『アダプト』『リーンスタートアップ』『競争優位の終焉』など最新ビジネス理論を網羅した、ストーリーで「企業変革」が学べる1冊。
未来を改変した先に起こる事とは『リビジョン』【小説おすすめ】
時間にだって、抗ってみせる。
1992年秋、家の女性に代々受け継がれる手鏡を使って、未来を視ることができる千秋霞。
彼女はある日、生まれたばかりのひとり息子ヤスヒコが一週間後に亡くなるビジョンを視てしまう。
霞は手鏡の能力を利用して、息子が死ぬという「未来」の改竄に挑むが……
我が子のために手段を選ばない母親の狂気と、絶対的な時間のルールが交錯する。
『リライト』から数カ月後の未来を揺るがす第2作。
続きを読む消してみることで価値が生まれる『世界から猫が消えたなら』【小説おすすめ】
余命あとわずかと宣告された郵便配達員の彼は1日の命と引き換えに、大切なものを消していく。
電話、映画、時計・・・大切なものが失われていく世界のなかで、彼は愛猫とともに、かつての恋人、親友、疎遠になってしまった父の思いに触れていく。
そして最後に彼が見つけたのは亡き母が残したメッセージだった。
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